げんろんのじゆう

人生は与えられたカードでの真剣勝負

読書録 20/11

11月は4冊読みました。

 

この本を盗む者は

この本を盗む者は

  • 作者:深緑 野分
  • 発売日: 2020/10/08
  • メディア: 単行本
 

短編1作しか読んだことない作者。有名なのは重厚な戦争ものとかなのでだいぶ意外な感じがしたけど、中に至るまで装丁がとても好みだったので購入。しかもサイン本。

一言で言えば本を巡る冒険の話だけど、異色な部分があったり大筋があったり。内容は結構ラノベっぽい?のだけど、圧倒的な描写力のおかげでそこまで気になりません。とにかく細かいところまで書かれているので映像が目に浮かび、特に色彩の描写が目立ちます。内容も後半とかは特に映画っぽかったです。

最初の一編読んでそこまで入り込めなかったものの、真ん中辺りから物語が加速していって面白かったです。大きなインパクトやカタルシスはないけど、嫌いじゃない作品でした。

 

ライヘンバッハ以後の短編集。人気が高すぎて終わらせてもらえなかったから連載を復活させたのは有名な話ですが、多分ちゃんと読んだのは初めて。

個人的には異色ながらスマートな終わり方の『恐喝王ミルヴァートン』が一番好きだったかな。正攻法で勝てなかった相手のエピソードってだけでも魅力的ですが。『第二のしみ』もラストかっこいいですよね。

 

ホルモー六景 (角川文庫)

ホルモー六景 (角川文庫)

  • 作者:万城目 学
  • 発売日: 2010/11/25
  • メディア: 文庫
 

京都に行く予定があったので、中学生ぶりに再読。細かいとこ忘れてたけどやっぱり面白い。初めて読んだ頃から十数年連続で京都に行っているので、知ってる地名が増えたのもよかったです。

六景の方は多分初めて読んだのですが、続編というよりサイドストーリー的なオムニバスでこちらも面白かったです。ある話が印象的だったので、旅行の最終日の空いてる時間は本能寺に行くことにしました。移設?して再建されたこともあってか思ったより小さかったのですが、見たかったものは見れて満足しました。

 

 

旅行先にまつわる本と一緒に旅行に行くの好きでたまにやるんですが、第一志望群の会社の最終面接でその話をしたら落とされた記憶が蘇ってくるので、今では若干複雑な気持ちです。