げんろんのじゆう

人生は与えられたカードでの真剣勝負

読書録 20/1

1月は5冊読みました。

 

きらきらひかる (新潮文庫)

きらきらひかる (新潮文庫)

  • 作者:江國 香織
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1994/05/30
  • メディア: 文庫
 

夫はゲイ、妻はアル中の夫婦、両親にもお互いのことはカミングアウトしてないような奇妙な関係だけど紛れもなく恋愛小説。著者曰く「普通の恋愛小説」ということですが、書いた本人といっても25年以上前にその感覚持てるのは普通にやべえ。でも読むと納得してしまうからすごい。

夫婦の話に3人目が自然と存在してる状況からして「普通の(万人がイメージするであろう)恋愛」とはやっぱりどこか違うんだけど、互いを想う愛とか絆とかそういう感情はマジョリティの夫婦と全く一緒、という感じですかね。切なくも愛しい関係性。

 

ないもの、あります (ちくま文庫)

ないもの、あります (ちくま文庫)

 

転ばぬ先の杖、相槌、堪忍袋の緒… 耳にはするけど実際に見たことはないものを載せたカタログ。発想も好きだしそれぞれの説明文もウィットに富んでて(時に皮肉も効いてて)イラストもかわいい。

個人的には「口車」「他人のふんどし」辺りが好きです。

 

超・殺人事件 (角川文庫)

超・殺人事件 (角川文庫)

 

本屋で立ち読みしました。推理作家の苦悩を無理やり?形にした短編集。ちょこちょこ出してるブラックユーモア&シュールな笑い系。全体としてはまあまあだったけど、「超読書機械殺人事件」は結構好きでした。

 

伊藤くんA to E (幻冬舎文庫)

伊藤くんA to E (幻冬舎文庫)

 

ダメ人間の伊藤くんとそれに振り回される5人の女性を中心に描かれる連作短編。最初は伊藤が女をたぶらかすイケメンということで『ぬるい毒』に出てくる男(名前忘れた)をイメージしてたんですが、内面が全然違っててびっくりしました。どっちもクソなんですけど。

油断して読んでたら、最後の編で描かれる伊藤の姿と思想に良くも悪くもガツンと食らいました。終始感じる言いようのないモヤモヤやイライラが晴れたような、そうでもないような。

 

オレたちバブル入行組 (文春文庫)

オレたちバブル入行組 (文春文庫)

 

池井戸潤読んだことなかったけどあれだけメディア化されてるなら外さないだろうということで、とりあえず半沢直樹シリーズから手を出してみる。

ストーリーとしては面白いけど大きな捻りもなく進んでいって物足りない感じ。文章もそんなに読ませるものじゃないし。個人的にはよくあるエンタメ小説の域を出ないように感じたけど、シリーズ読んでけば変わるのかな。あと銀行の仕事とかそんな知らなかったので多少勉強になりました。

 



最近やっと毎日ポケモン触らなくてもいい体になったのと、仕事から帰ってきてゲームって気分じゃないな…本でも読むか…となることが増えたため冊数は微増。

ただ軽いのばっかりで、骨がありそうなやつ読む気力と集中力が依然戻らないのでその辺何とかしていきたいところです。