げんろんのじゆう

人生は与えられたカードでの真剣勝負

新しいことばに出会うとき

英語学習の話とかではないです。

 

生まれてから20余年が経ちますが、未だに新しい言葉を覚える機会が多くあります。一応日本語の話です。外来語や専門用語でなくとも、聞いたことない・意味の取れない言葉ってたくさんあります。日々是勉強。

 

でも語彙を習得or獲得するまさにその瞬間って意外と認識してないというか、思い出そうとしてもそんな覚えてなくないですか?

 

僕たちは外国語や古文や専門用語を必死に覚えようとすることはあっても、一般的な現代日本語を能動的に習得しようとする機会は通常ほとんどない気がします。とすると自然に知覚している・覚えているということになりますね。不思議。

思いついた範囲で自分の場合を挙げてみたいと思います。

※辞書に教えてもらった語は書いてもつまらなさそうなので除きます。

 

〜僕といくつかの語の出会い〜

◯斜に構える

小5か小6の時。担任の先生との個人面談に行ってきた母親に、どうだった?と聞いたら、「『◯◯くんは…そうですね、ちょっと斜に構えてるようなところがありますね』って苦笑いしながら言ってきて、私笑っちゃったよ」との返事が返ってきました。

斜に構えるって何ぞやと尋ねたところ、「要するにちょっとカッコつけてて生意気だってことだよ」と説明されて悲しい気持ちになりました。でも実際クソガキだったのでしょうがない。それにしても上手いことオブラートに包んでますね…物は言いよう。

 

◯霊験あらたか

3〜5歳くらいの時。家にあった「お化けかるた」のうちの一枚、「れいげんあらたか やまのてんぐさま」という札で覚えました。他に思い出せるのがろくろっ首の絵しかないけど、このかるたにはかなり愛着があります。

お化けかるた ([かるた])

お化けかるた ([かるた])

 

先日何かのタイミングで、人生で初めて「霊験あらたか…あたらかだっけ…?」と言う人に出くわしたので、自信を持って「あらたかですよ」と教えることができました。20年で1回も生活に登場しなかった語彙がまさか今さら日常で出てくるとは思わず、人知れずテンションが上がりました。が、それが何の会話だったかは全然思い出せません。

今思えば、ゐ・ゑ、いろはにほへとの存在を知ったのもこれでした。ありがとうお化けかるた。

 

◯なおざり

中学生?の時。何かのクイズ番組で「正しく当てはまるのは おざなりorなおざり?」という問題が出てたんですが、当時の僕はおざなりしか聞いたことがなく、「なおざり?本当にそんな言葉あるの?」って思ってました。

そしたら答えが発表された後に、一人の芸能人が「なおざりしか聞いたことがなくて、おざなり?そんな言葉あるの?って思いました」ってコメントしてたんですね。

真逆じゃん…となったせいか、ある意味印象に残る言葉になりました。普通に意味も似てるからマジで紛らわしいですね。でも今までなおざりって言葉を使ったことはない気がします。

 

◯タイ(王国の方)

2〜4歳くらいの時。その頃の僕は図鑑にドハマりしており、「これはサバンナシマウマでこっちがグレービーシマウマ」と親に教え込むくらいの動物大好き少年でした。

ある時ニュースを見た両親がサイの話をしていたので、無邪気な僕は「シロサイ⁉︎ それともクロサイ⁉︎」と元気いっぱいに尋ねました。両親は一瞬止まり、その後一斉に笑い出しました。多分質問が理解できなかったのでしょう。サイではなくタイでした。ひどいオチではありますが、年齢を考慮して許してください。

このくだらないオチに反してと言うべきか故にと言うべきか、我が家では未だに過去の僕がかわいかったエピソードとしてしばしば引用されます。

小学生になってタイの位置を知ったとき、「これがあのタイか…」という不思議な感情に包まれました。あと元国王のプミポンという名前が語感かわいくて気に入ってました。タイは何があるのかよく知りませんが、周りの評判がいいのでそのうち行ってみたいです。

 

◯潮干狩り

3〜6歳くらいの時。父親に日曜日に潮干狩り行くかーと言われ、何それと思ってたら結局行きませんでした。まあそれはどうでもいいんですが、後になって「しおひだりがあるならしおみぎもあるの?」という質問をしたことで、僕が潮干狩りを「しおひだり」と聞き間違えていたことが発覚しました。結局潮干狩りに行ったことはまだないのですが、この話のおかげで言葉としては忘れません。

左があるなら右も…という皺のない頭で考えた当時の自分は撫でてあげたいくらいかわいいのですが、上の件といいもしかして僕って耳が悪かったのでしょうか。

 

◯超克

アルセウス超克の時空へ」(2009)というポケモンDPtの映画タイトルで知りました。ちなみに「ルギア爆誕」(1999)の爆誕は脚本書いた人の造語らしいですが、たまーに使われてるのを見る気がします。

この映画、話自体はそこそこなんですが、アルセウスを演じている美輪明宏さんがハマり役すぎるので気になった方はぜひチェックしてください。

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◯トラウマ
小1〜3の時。放課後に学童クラブで金田一少年の事件簿を読んでいた僕は、犯人当てに必死になっていました。単行本には話の合間のページにヒントが書いてあることがあったのですが、ある事件で「ヒントはトラウマ(動物じゃないよ)」という文がありました。

…いや何それ??動物しか知らないし全然ヒントじゃないじゃん…となったのが、僕と「トラウマ」との出会いでした。結局その時は意味は分からず。確かハングドマンの事件だったと思います。

ちなみに僕は蝋人形館の事件(特に1人目のシーン)がガチでトラウマになりました。脳裏に焼き付いてるせいで今でも思い出せます。あと首狩り武者のおかめの仮面と生首、最後の事件のピエロもなかなかにキツいです。

トラウマという言葉を知るきっかけになった作品に数々のトラウマを残されることになったの、上手いことオチがついていていいですね。いや良くない。断じて良くない。

 

 

とりあえずこんなところで。またいくつか思い出したら書くかもしれません。

おわり